2025/07/18
一人暮らしの高齢女性
こんにちは。今日は一人暮らしの高齢女性について書いてみたいと思います。先日新聞を見ていたら、高齢単身女性の窮状を書いた記事を見ました。その記事によれば、一人暮らしの高齢女性の貧困率は、他の世代や男性と比べ、突出して高いのだそうです。(2024年3月13日、読売新聞朝刊)
そう言われてみれば、一般的に、最近は多少は変わって来たかもしれませんが、男性に比べて女性の給与は低めであり、上昇率も低いことは誰でも知っていることです。特別な人を除くと、男性に比べて女性は同じ条件であっても、低めに押さえられているようなところがあります。その結果、退職後になってもらう年金なども、現役時代の給与がベースとなる為、男性に比べてもらえる金額は低めになります。
現在は昔に比べて離婚する女性も多いのですが、老後のことを良く研究した上で、どうなるかをしっかり計算し、決心するべきだと思います。新聞記事に紹介されていた女性は、40代で離婚して様々な仕事について頑張り、65歳でもらった年金は月額10万円弱であり、その少なさが社会から存在を無視されているような気持にさせたそうです。
その記事の最期の方に、厚生労働省のデータが紹介されていましたが、2022年度の厚生年金の平均月額は、男性が16万7000円でしたが、女性は10万9000円だったそうです。これに普通の場合は国民年金が一人当たり5万円程度つくので、男性は22万円程度、女性は16万円程度となるはずです。これで本当に生活できるかどうか、特に女性は研究が必要です。
女性が平均月額を年金としてもらっても、自分でマンションなどの家を持っていれば家賃分は楽になりますが、自分の家がない場合は、約11万円では生活できません。安いアパートを探しても月額6から7万円程度がはかかり、それに電気・ガス・水道代がかかりますので、2万程度は支出を考えねばなりません。そうなれば、残り2万円では、食費だけを考えても生活できません。無理です。このように考えると、自立して生きることがいかに大変かがわかると思います。
このような苦しい生活をしないためには、離婚時に、十分な老後の資金確保ができるよう、夫の厚生年金の半分ないしは30%をもらうことを条件に離婚するとか、老後に備えた一部の財産を入手することを離婚の条件にするなどの対策を打っておくべきです。
また更には、離婚してあまり時間をおかずに、婚活をして、老後を一緒に過ごせる相手を探すことが必要になります。一般の女性で、もう再婚などまっぴらだと言う人もいますが、一人より二人と言うことをもう一度思い出し、良い人が見つかれば再婚することを勧めます。
連日春闘の賃上げのニュースが流れて、大手企業の賃金アップやパートなどの賃金アップなども報道されていますが、人生100年時代を迎えて、もう賃金アップには縁がなく、年金のみで暮らさざるを得ない一人暮らしの高齢の女性の生活をどうするのかについて、早急に対策することが政府にも求められているようです。

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JINSOブライダル 専属カウンセラー 秋山和人(あきやまかずと)
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